のため?
こんにちは、フジモトです。
マジェルカではただいまバッグフェアを絶賛開催中!
早いもので月末までの会期も残り半分近くに。
今回は吉祥寺マジェルカと、同じJR中央線沿いの国分寺にある「神保町いちのいちミーツ国分寺店」さんとの同時開催となっております。
吉祥寺マジェルカに並ぶバッグはマジェルカのonlineショップでも随時展開していて、ショップに直接足を運べないお客様方からも嬉しい事に連日ご注文を頂き、次々とSold outに。
今回集めたバッグは殆ど全てが一点モノ。
全国の作業所さんでは個性的なイラストなどをプリントしたバッグを商品化しているケースも多いのですが、今回はそういったアート系バッグではなく、手仕事系を中心に集めました。
その方が他所と比べてマジェルカらしいかなとも。
我ながら随分様々なテイストの手仕事系バッグを集める事が出来たと思っています。
会期中に追加投入されるバッグもあるので、すでにお越しになった方もまだの方も、吉祥寺マジェルカと「神保町いちのいちミーツ国分寺店」に是非!
(いちのいちさんに並ぶバッグはonlineショップには並んでいないのでそこでしか手に出来ません)
吉祥寺まで足をお運び頂けない方、onlineショップを日々更新していますので↓をチェックしてみてください!
さて、バッグフェアを知ってわざわざ来て下さる方もある中、普段から吉祥寺のマジェルカには日本各地からだけではなく海外からも多くの旅行者が訪れて来て下さいます。
本当に様々な方が足を運んでくださいます。
おそらくその8割くらいはマジェルカが「障害者が作る雑貨専門店」だと知らない方々。
残り2割はそういう場所だと知って来て下さる方々。
そしてそのうちの半分位がなにかしらの形で障害のある方と関わっていたり、関わろうとしていたりする方。
そして、そういう方の中から
「私たちもマジェルカさんと同じく“障害者のために・・・してます(しようとしてます)」と声を掛けられたり、その活動にかける熱い思いを聞かせてもらう機会もあります。
その多くは、マジェルカの “価値あるものをそれに見合った正当な価格や売り方で扱う” という、当初から変わらないスタンスを目にして、「本来こうあるべき」とか「こういう方がきっと誰のためにもなる」との共感のお言葉を添えてもらって。
そういう話を聞かせてもらっていると改めて勇気をもらったり、時には違う視点に気づかされたりする事もあります。
ただ、障害のある方となにか活動をしたいと考えてマジェルカに辿り着いたという方の中からは、それらの言葉の後に
「マジェルカさんがこれまで集めてきた取引先の事業所や製品の情報をもらえたりしませんか?」とか
「手伝ってもらえませんか?」
みたいなことを言われることもままあります。
たった今会ったばかりの、お互いまだよく知らない方からそんな話を切り出されると正直面食らいます。
そして
「どうして?」
みたいなリアクションになってしまいます。
(「どして?」というのは「どうして手伝って欲しいの?」ではなくて「どうしてウチが手伝うの?」)
(障害者のために活動する私たちのために)「・・・してくれませんか?」という方には自分たち以外に私たち“マジェルカのため”というのはないのかな・・・なんて考えたりしてしまう。
ここで改めて私たちのことを。。。
まずは、私たちは「障害者のため」だけにマジェルカを運営していません。
その他に、「お客さまのため」お客様に喜んでもらえる店にすること、そして外せないのは私たち「マジェルカのため」にも。
今の私たちの立場では私たちの利益にならない事(そういう事も事実ありはしますが)ばかり続けていたら、このマジェルカという場所はそもそも成り立たず、マジェルカが今日まで広めてきた事は出来はしなかった。
「障害者のため」だけを旗印に立ち上げて、それだけを支えに活動をしていたらここまで続けて来られなかっただろうと感じています。
きっと期待する相手から期待する理解が得られない事で途中で挫折しただろうとも。
わかりやすく言えば「せっかくやってあげてるのに」みたいな。。。
社会貢献とか障害者福祉とかに関わっていると、自分たち自身が対象とする障害者に「何かをしてあげてる」立場だから、そんな自分たちは「何かをしてもらえる」側みたいな考えに陥りがちなのかも。
なんて。
「わざわざマジェルカに行って相談したのに冷たくあしらわれた。」と感じている方、これまでにも結構いらっしゃるかと思います。
「マジェルカは障害者のためではなくて自分たちのためばかり考えている。」と思っている方ももしかしたらいらっしゃるかも。
(なにも冷たくまでする必要はないのでそこは私の人間力の問題としてゴメンなさいですが・・・)
ただ、私たちは一方的に何かして欲しいという相手ではなく、自分たちにもできる何かで「お互い様」という関係を作ろうとしてくれる相手を大事にしたいです。
それはたとえ障害者施設や障害者自身に対しても。
相手の利益や不利益をよくよく考えることなく一方的な主張や頼みごとをしてしまうというのは、一部の理解者を除いて多くからの理解は得にくく、ともすると残念ながら世の中に存在する障害者への不理解のうちの何割かは福祉の側にいる人たちのそういう態度への反応として生まれたりしているのもあるのではないかとも考えています。
そんなことも考えてマジェルカは「障害者のため」だけの活動にはしたくないと日頃から意識をしています。
さて話変わって、明日の6/15土曜日にマジェルカのお仕事説明会を開催します!
まだお席に余裕がありますので、気になる方はぜひぜひご連絡下さい!
出来るだけざっくばらんな感じにして、マジェルカの仕事ってどんな感じなのか?
マジェルカで働いているメンバーが、マジェルカの仕事を通してどう変わっていったのか?
なんてこともお伝えできればいいなと思っています。