藤本社長、東京藝術大学登壇!

先日、4月15日月曜日に

なんと!あの受験倍率が数十倍にもなる、

日本の芸大の最高峰、

東京藝術大学に藤本社長が登壇いたしました!

(わたくしクドウ、無理を言って同行させて頂きました♡)

到着しました!やや緊張の面持ち・・・

正確に言うと、Diversity on the Arts Project(通称DOOR)という、

東京藝術大学の学生と社会人が福祉と芸術について学ぶという一年間のカリキュラム。

必修科目であるダイバーシティ実践論の初回講義を、マジェルカの藤本社長が飾らせて頂きました。

ダイバーシティ実践論とは・・・

様々な領域からオムニバス形式で講師を迎え、対話を支えながら、創造されるべき共生社会を考察し、実践に繋がる思考を編んでいくことを目指す (DOOR資料より)

という内容です。

講義初回とあり、会場の空気はまだ緊張に包まれています。

いよいよ始まります!

受講生は、大学生はもちろんのこと、社会人の方々が約60名。講義室内はほぼ満席です。

 

内容は、まずはマジェルカの紹介から始まります。

マジェルカを始めようと思ったきっかけは、前職で偶然福祉事業所の木工作品に出会ったこと。

それまでの自分の障害者のモノづくりへの価値観が大きく変わったこと。

障がいのある人たちの作るものが、もっときちんと評価されるべきものであること。それを伝える必要があること。

マジェルカを始めてみて、自分の思ってもいない変化が生まれたこと。

吉祥寺にある雑貨屋として、立ち寄ったお客さまが「いいな」と手に取ってくださることで

作り手の方と、障がいのある人と出会うことのなかった人たちが出会う場となること。

そして、それを介するマジェルカのスタッフも、障がいがあるということ。

障がいがあるからできない、と決めてしまうのは、本人にとっても周囲にとっても失礼なことであること。

内容については、DOORサイトにとてもよくまとめていただいてます。ありがとうございます!

あわせて読みたい
ダイバーシティ実践論1「支援の対象ではなくパートナーとして」 | DOORプロジェクト 「Diversity on the Arts Project(愛称:DOORプロジェクト)は、「アート×福祉」をテーマに、「多様な人々が共生できる社会」を支える人材を育成するプロジェクトです。

 

講義中、講義室内はとても静かでした。

伝わっているのかどうか・・・?私にも不安ではありました。

私は一応福祉職経験者。そして新人とは言えマジェルカスタッフです。

わかっている私が聞くことと、もしかしたら福祉に縁のない方が聞くのでは違って聞こえるかもしれません。

 

藤本社長は、講義終了後藝大を出るや否や、「駄目だ!全然しゃべれなかった!悔しい!」を連呼。

上野駅から吉祥寺駅の電車内、そしてその後の打ち上げの鳥貴族で、日付が変わるまでずっと、ずーーーっと悔いていました。(暴露してしまった!新人なのに!)

 

私はというと、「大丈夫です、伝わっていますよ」と白ワインを飲みながら何度も繰り返しますが、

先述の、もしかして・・・という不安が実は少し残っていました。

でも、先日その不安がきれいさっぱり消えました。

 

講義では受講生にリアクションペーパーが配布されます。

受講生の皆さんは、そこに感想や意見を書き込みます。

ふつうは講師にはそのペーパーは渡さないとの事なのですが、

無理をお願いして送っていただきました。

 

藤本さんは「怖くて読めないから、くどうさんが読んで大丈夫なのだけちょうだい」といいます。

責任重大・・・そして、「大丈夫」なのが無かったらどうしましょう・・・

震える手で一枚一枚読みました。

以下、抜粋しますと

 

・障害の有無にかかわらず、やってみたい、やってみることは大きな力。向き不向きはやり終えてから決めれば良い。

障がいを持つ方々が商品を生み出しているなんて知らなかった

適正な値付けが非常に大切だと気付かされた

作る人も幸せ、売る人も幸せ、買う人もしあわせというところが良い

福祉がらみの商品は支援のために「買ってあげる」という意識がどうしても動くのは、売っている人の心構えが影響しているのでは

思い込んで向きあわず、ひとりひとりの中に秘めた部分までも見ることができるようにしたい

・「特別に」とかそういった関わり方自体がお互いの間に壁を作っているのかもしれない

今までは「買ってあげなきゃ」と思うのが嫌だったが、道がひらけたような授業だった

 

くどうは読みながら涙が出そうでした。

上記は抜粋ですが、本当に沢山の感想が書いてありました。

それは、うまく伝わるといいなあと不安に思っていたことが、きちんと伝わっている証でした。

そして、「伝える」ことの重要性にも気づかされたのでした。

自分にとっての当たり前は、誰かにとっての当たり前じゃない。

マジェルカに関わればいろんなことが「当たり前」の感覚になりますが、

藤本さんのお話を聞くことで、新しい「当たり前」が、聞いて下さる方の中に生まれるんだなあと。

 

藤本さんも、伝えることの大切さを再認識したようです。

「いろいろなところでお話ししたい!」と最近毎日のように話しています。

 

うちでも話してほしい!という方は、お気軽にマジェルカまでお問い合わせください!

 

フジモトです。

クドウ氏、なんか私のことからかってますね・・・

でも、聞いて下さった方々からの感想を読ませていただいて、マジェルカの意味と価値を改めて再認識する事ができた、私自身にとってもとても良い機会になったと感じました!

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