約5000アクセス達成!

私が日々関わっている福祉の業界の人達にとってはアートやデザインというのは

とても大きな関心事だけど、売るという事になるとそうでもないらしい。。。

ちなみにアートとデザインの両者が異なるモノなのは分かっています。

こだわる方もおいででしょうが今回言いたい事はそこにはないのでここでは置いて

おきますね。

私自身が、とあるセミナーやその他のシーンで施設の方からそうハッキリと

言われた事もあるというのは確か過去のブログでも書かせて頂いたと思いますし、

「イロ・カタチをどうすればいいかだけ教えてくれればいいんだ!」と施設の方に

言われたという方も知っています。

マジェルカにもこれまで沢山の施設の方が相談に訪れていますが、その大半の方から

「どんなモノを作ればいいんでしょう?」とは訊かれますが

「どうやって売ればいいんでしょう?」とはあまり訊かれた事がありません。

一方でほとんどの皆さんが「作っても売れない・・・」とおっしゃるのはこれまた

不思議なことであります。

中には「どこそこのデザイナーさんと組んで作っちゃったんですが売り先無いので

マジェルカさんで売って下さい。」とかね。

ただ、施設で働く方々だけではなく、間接支援とか中間支援と呼ばれたりする、

福祉施設やその職員を外部からサポートするべく活動している団体や組織、

そしてそこで働くスタッフやそこになんか関わる人なども、ことさら売るという事を

あまり重用視していないのだろうとも感じています。

だから、掛けるコスト(その原資をただせば我々国民の出資だったりもしますが)に

見合う成果を出せないと過去の結果から出ているようなイベントなんかも毎年繰り返

し開催したり、数年で潰れるとわかっているようなショップを作ったり・・・

また、デザイン、アート、モノづくりといった支援はたくさんあるけれど、販売や

販路という点に重きを置いた内容となるとそれをやる方も少ない。

デザインやアートとかいうと喜んで関わりたがる現場の職員が多い。

現場が喜び参加者も集まりやすいから企画やイベントやる方はやりやすい。

お金出す方もデザインとかアートとかよくわからないけど何だか現場のニーズっ

ぽいしとりあえず参加者集まるからその後の結果がどうとかは別にして、なんか

やったという実績は作れる。

だから企画、実施する方もお金出してもらえるからやる。

なによりもなんか素敵で楽しい。

・・・みたいな?

というのが全てではないにしろこんな感じで施設の現場職員とそれを取り巻く色んな

人間みんなで、何はともあれアートだデザインだ!的な感じになってるっぽいし、

今後もその方向で動いていくんじゃないかとちょっと不安に思ったりしちゃってます。

なんだか過去「パンとかクッキーが今福祉では熱いらしいぜ!」で、みんなそれ

ばっかりやった結果、今じゃどこもかしこもパンやクッキーだらけ。

成功しているのはごく僅かで他の多くが頭を抱えている状況と大差ないじゃない

などと言ったらあまりに乱暴なのでしょうか。

売れ売れとばかりいうと、いかにも商売じみてギスギスした感じですが、さて、

一体皆さんの施設の利用者さん達は作っているだけで満足されているのですか?

自分たちの携わる仕事の意味ややりがいは感じているのですか?

そもそも支援するあなた方スタッフさんがその彼ら彼女らにとってのその意味と

必要を理解していますか?

そもそもそれらを彼ら彼女らの仕事として考えていますか?

単なる訓練、リハビリ的な作業、彼ら彼女らが施設に来た時にナンかやる事さえ与えて

おけば程度に考えてませんか?

転じてだったらあなた方スタッフさんにとっての仕事っていうのはどうなんですか?

イイ感じのモノを作る事で喜んでいるのは利用者さんじゃなくてホントは自分だったり

しませんか?

イイ感じのモノを作るというのはあくまでも売る為の手段であって過程だと分かってます?

とはいえ、商品を作って売るのとは違った方法で彼ら彼女らの活動をその本人達にとって

の意味や生きがいに繋げている所も中にはあります。

そしてそれを売るとは違ったやり方でも社会に対してきちんと発信出来ている所も。

でも、そうではなく、活動として明確に売る為に価格を付けた商品を作らせておいて、

売らないってのは、目的の無い作業、極端な話、穴を掘っては埋めろと言っているのにも

近しいんじゃないかと思ってしまったり。

自分たちの作ったモノがマジェルカやその他の売場に並んでいる様子やそれをお客さんが

手にしてくれる様子を見て喜ぶ利用者さんやそのご家族をこれまで多く見てきました。

彼らの作ったモノを売るっていうのはそういう事なんです。

マジェルカはまだたったの2年半ちょっとしか経ってませんが、売場に特化して関わって来た

だけに、おそらく誰よりもそういうシーンを見て来たのではないかと思います。

その結果、いやという程にその意味がわかってしまったから辞められないし続けていきたいし

広げていきたい。

そしてその意味というのに近くにいながら気付いていない人に伝えていくべきとも。

「ウチはまだまだソコまでいっていないから・・・」という方よくいます。

いつになったらソコにいくのでしょうか。

そもそもソコを目指してるのでしょうか。

座っていたら誰かがソコに運んでくれるなんてワケありませんよね。

冷たいようですが、こっちは本気でおまけに余裕がなく、ついでにそんなに優しくないので、

怪我したわけでもないのに座りこんでる相手を運んであげる事や、本気じゃないけど今より

ちょっとだけやってる感がほしいって施設の方々の自己満足を満たす事に時間や労力を

かける事が今は出来ません。

ホームページのTOPに「むかし世界中で商人が・・・」という、クサすぎて当初は悩みつつ

載せた言葉がありますが、その思いは今も私の中で変わっていません。

今となってその当時以上に知ってしまったこの活動の意味を、本気で共感し行動してくれる

方々と一緒に伝え続け、広げていきたいと思っています。

さてタイトルに関して。。。

今回こんな記事を書いたきっかけが、売るに関わるセミナーのご案内をした前回記事への

直接アクセスが一日で1500以上と普段の記事の倍近く、FBページでもページビューが

約5000と、他と比べてどうなのかは知りませんが私的には過去最高の反響に驚く反面、

過去のモノづくり的な講座に比して申し込む方の少なさにムムム・・・と思うところが

あったりしたわけです。

下は先日訪問して来た「杉並いずみ第二方南」さんでの作業風景。

三角のは木かと思ったらなんと風船だそう!

でもなんか可愛い。。。

 

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