ひょうたんから・・・
ブログ2回目の担当をいたします、KMです。
先日のとある小雨の日、店内にはお一人のお客様。
若干早めの速度で様々な売り場を見て回られていました。
何かお探しなのかな、と思いましたがその方の見やすいペースなのかもしれないな、
とも考え少しだけお声がけするのをお待ちしました。
するとレジカウンターにいた私のところへお客様から来てくださり、
「ひょうたんカフェのペンケースはなくなったの?
前はあの辺にあったんだけど。
私、今も使っているの。」
と、売り場に連れて行ってくださり、カバンの中からご使用中のペンケースを
見せてくださいました。
私もご一緒にその辺りをお探し致しましたが確かにありません。
これは他の者に聞いた方が早いと思い確認したところ売場が変更になっており、
ぶら下がったカゴにペンケースは入っていました。
見やすいようにカゴから商品をお出しして並べたところで、
「もう大丈夫、見えるから。」
とのことでしたので、ごゆっくり選んでくださいとお伝えして私はレジカウンターに
戻りました。
しばらくしてお客様はお選びになった一つのペンケースをお持ちになり、
「これにします。すぐ使います。
中身(商品を立体的に見せるための詰め物)はいらないです。
でもタグは切らないで。」
との事でした。
承った旨をお伝えしご用意していたところ、
「私、必要な物しか買わないの。要らない物は買わないの。」
と小声で仰ったのです。
私は反射的に
「あ、そうなんですね。」
と言葉が先に出てしまいました。その直後に心の中で
『このひょうたんカフェペンケースが本当にお好きなんだな、
そしてご自身の趣味嗜好を大切にしてらっしゃるんだな、素晴らしい事だな』
と噛み締めました。
お会計後ご用意した商品をお受け取りになったお客様はレジから少しだけ離れた
別の売場をご覧になっていました。
そして再び小声で
「私、これのカレンダーを持っているの。」
と仰ったのです。
私の位置からは角度的に見えなかったので覗き込もうとしたところで
お客様は静かに消えるようにお帰りになってしまいました。
どの商品の事を仰ったのか、いまだに分からず少しだけ気になっている今日この頃です。