うらやすガラス幸房さんにきいてみました
オッス、おら悟空。
ぢゃなくて、
最近ドラゴンボールの孫悟空の声真似をするアイデンティティと言う漫才師を見、ドラゴンボールへの郷愁が込み上げている、マジェルカメンバーのKです。
「ドラゴンボール超」というのをYouTubeで見たのですが、スーパーサイヤ人が青とか赤だったり、ベジータが踊ったりたこ焼き作ったり、ブルマがスマホ使ったり。
なんか勉強についていけない子みたいな気持ちになりました。
そう言えば、「名探偵コナン」のコナンと「クレヨンしんちゃん」のみさえとひろしもスマホ使ってて軽くショックを受けました。
最後の砦は「サザエさん」と「どらえもん」ですね。
ビバ黒電話。
今私の中でドラゴンボールが激アツで、戦闘力をはかるアプリを入れようか、迷っています。
わかる人にはわかるけど、わからない人には何のことだか全くわからないと思いますが、私にとってはひと時代前の懐かしいアニメたち。
でも懐かしいものって、なんであれどこかホッとしますよね?
マジェルカにも“どこか懐かしい気持ちにさせるような手仕事品が色々ありますが、私にとっては「うらやすガラス幸房」さんのガラス製品もその一つです。
「うらやすガラス幸房」は吹きガラス製品を作っている岡山県にある事業所さんなのですが、私は「吹きガラス」と言うと「びいどろ」位しか頭になかったので、マジェルカで様々な「うらやすガラス幸房」のガラス製品を見て驚きました。
そこで吹きガラスやうらやすガラス幸房さんについてもっと知ってみたいと思い、あれこれ聞いてみようということになりました。
さすがに岡山までお邪魔する事もできないのでメールで色々な質問を用意し、それにご担当のSさんが答えてくれました。
(Sさん、お忙しい中とても丁寧に答えてくださって有難うございました!)
それでは一緒に送って下さった幸房で働くメンバーさんの写真も交えてご紹介させて頂きます!
Q:吹きガラスが出来るまでの工程を簡単に教えてください。
A:1300度に溶けたガラスの材料(カレット)をサオの先に巻き取って吹きます。
商品によっては、吹きながら型に入れたり模様をつけたりします。
ー竿の先の玉がドラゴンボールみたい★ー
サオからガラスを切り離すために、ポンテという別のガラスを吹いたガラスの底に付け、サオからガラスを切り離します。
ーシブい表情!かっこいいです。-
そして、グローリー(再加熱炉)(1000℃)でガラスの口元(サオから切り離した場所)を焼き直します。
焼き戻したガラスの口元を鉄の箸で広げ、完成させていきます。
ー難しそうですね。私がやったら、グニャグニャになりそう・・・ー
出来上がったばかりのガラス製品は800℃近くあり、常温に置いておくと温度差で割れてしまうので、除冷窯で一晩かけてじっくり温度を下げ、ガラスになじませます。
※写真の方は、70歳を超えておりますが、現役で吹きガラスをされている方です。
今回、写真の提供をしていただく事でご本人よりご希望がありました。
「顔はぼかさずに、かっこよくしてくれよ」とのことでしたので
宜しくお願いいたします。笑
ーだそうです 笑ー
Q:制作時一番難しいことと、その理由を教えてください。
ガラスは生き物です。時にはひねくれ者にもなります。
日々、窯に入っているガラスの状態が違います。固かったり柔らかかったり、状態を見極めながら、作り方を調整していくことが難しいです。
制作過程以外では、作り手の自己管理が一番難しいと思っています。
Q:ガラス製品を作っていて、一番何がうれしかったですか?
めったにありませんが、自分が納得がいく作品ができたこと。また、いいのができましたね。と声をかけてくれる利用者さんがいること。
最近では、利用者さんに「吹き方を教えて下さい」と言われたこと。
Q:作り手さんのエピソードを教えてください。
ある利用者さんですが、作業の休憩時間に自分で作った歌詞をメロディーに乗せて披露してくれる。
そのときに、僕が作詞をしました! が、曲は盗作です!と必ず言われる。 実におもしろい。
場を和ませてくれるうちのリーダー。
Q:今後作ってみたい、挑戦してみたい、又は試作中の商品はありますか?
ライン入りのコップや皿
Q:利用者さんがうらやすガラス幸房で働くようになって変わった事を教えてください。
他の作業所では、あまりいい評価をされていなかった方だったが、うちの幸房の中では、今何をしたらいいのかを自分で考え、誰よりもよく気がつき、率先して動くことができている。
うちの幸房ではかけがえのない人になったこと。
Q:マジェルカとお付き合いが始まって、良かった事・変わった事などありますか?
新しい商品のご提案を頂けること、また、こちらからの商品提案についてご意見をいただけることと取引相手との交渉の仕方等教えていただいた。
例えば、別注商品は価格を上げるか買取りで交渉した方が良いよとか。
F様(オーナー) その節はありがとうございました。
また、マジェルカと取引する事がきっかけで販路が広がったこと。
Q:オーナーの第一印象を教えてください。
私がガラス幸房に配属になった時からのおつきあいですが、御社がオープンする前からメールでお問い合わせがありました。
前のガラス担当者とこんな話をしたのを覚えています。
取引がしたいと東京からメールが来てるけどどうする?怪しくない?フェイスブックはあるなぁ。
でも、店舗はこれからだって。だまされたと思ってちょっとだけ送ってみる?
と、すこぶる軽いノリで送らせてもらいました。当時、遠方との取引はほとんどなく、ましてや東京ですよね。半ば賭けでした。笑
でも、東京からわざわざ幸房においでいただいたのはFさんだけでした。感動しました。だまされてなかったって。笑。
Fさんの第一印象は、すごく暑い方(間違えました)熱意がある方だなという印象です。また、仕入れ値等の話はほとんどされず、ガラスができるまでの工程を熱心に見られていたことと利用者さんとの関わりを持とうとされていたことが印象に残っています。
うちに来られる営業マンさんは、ガラスができるまでの工程やどんな施設なのかなどは全く興味はなく、すぐに値段交渉をされる方がほとんどでした。
Q:うらやすガラス幸房の商品についてアピールしたいことを教えてください。
野の花を活けたり、食事や晩酌を一緒にしたり、特別な日に大切な人と過ごすひととき、手作りだから一つ一つが色も形も少しずつ違う。うらやすガラス幸房のぬくもりのある手ふきガラスが、あなたのワンシーンにそっと寄り添います。
という紹介文章もあります。
吹き手が一人でガラスを作るのではありません。うちのガラスはチームガラスとしてみんなで一つの作品を作っています。
最後に担当のSさんの「Fさま(オーナー)、赤ペン先生をよろしくお願いします。」というお茶目な文が添えられていました。
うらやすガラス幸房の皆さんがガラス作りに真摯に取り組んでいる様子が伝わってくる文です。
特に印象に残ったのは、「他の作業所では、あまりいい評価をされていなかった方だったが、・・・・かけがえのない人になったこと。」というくだり。
他の作業所ではポテンシャルが発揮できなかった方が、うらやすガラス幸房で輝けるようになった。とても素敵なことですね。
私もマジェルカで本領発揮できるようになりたいです。
ちなみに夏場は「仕上げ窯の前は熱線を含めると60℃以上。気温でも50℃前後。」(うらやすガラス幸房ブログより。)なんですって。
あまりにも暑い日は他の作業をされたりするそうです。
うらやすガラス幸房の綺麗なガラスには、色んな思いと努力が込められているのですね。
そんな環境の中で、一つ一つを手作りしている様子や、Sさんをはじめとしたガラス幸房さんの色々な方々の様々な思いを少しでも知ってもらう事で、マジェルカに並ぶうらやすガラス幸房さんのガラス製品への見方が深まってもらえたらいいなと思います。
写真も素敵なうらやすガラス幸房さんのブログです。
ところで、うらやすガラス幸房の中でもレアな黒の吹きガラスが入荷しました。
作ったのは6年ぶりというレアな色!
次、黒のガラスを作るのは未定とのことなので、気に入った方はお早目に。
私も買いました。「片口とぐい吞み」
あんなに素敵な酒器を買ってしまうと吞みすぎてしまうのではないかと迷っている私にオーナーが一言。
オーナー「いいじゃん。一升瓶のまま飲むより量が分かって飲みすぎないヨ!」
ですって。
一升瓶抱えて直に飲むって、一昔前の酒豪のおっさんかよ…
花も恥じらう三十路の乙女ですわよ、わたくし。
(うらやすガラス幸房の丸い一輪挿し、通称「乙女」もよろしくね!)
まっ、家で日本酒吞むときはマグカップかコップで飲んでたけどな!俺!
我ながら一人暮らしのガテン系のおっさんやな。。。
うらやすガラス幸房さんのキャッチコピーは「ぬくもりガラス」。
私も自分で使ってみて感じますが、その名の通り手になじんで優しい触り心地なんです。
いつまでも触っていたい感じ。
既製品にはない暖かさですね。
黒の酒器があると、テーブルがお洒落な居酒屋風になりました。
安いお酒もこれで飲むと美味しく感じます。
黒の一輪挿しもあります。
シックなインテリアがお好きな方にはお勧めです。
一輪挿しはそのまま飾ってもお洒落だし、野の花をいけてもよし、お花を一輪だけ買って活けてもよし(お花も高いですからね)。
新入荷「猫玉」と「ぴちょん」もよろしくね。
ところでうらやすガラス幸房さんのガラス製品は、5/30までの期間限定で現在出店中の「東急百貨店 吉祥寺」の3階の売り場でも販売しています。
マジェルカには置いていない商品も、東急の方にはありますので、ぜひそちらものぞいてみてくださいね。
そして最後にご案内!
明後日5/15(火)から5/31(木)まで「神保町いちのいち 多摩センター店」で出店させて頂きます!
ココリア多摩センター1階メインエントランス入ってすぐの場所にマジェルカ特設コーナーを設けてもらいます。
お近くの皆様はぜひとも遊びにいらしてくださいね。
今回はスタッフKがうらやすガラス幸房さんのインタビューと商品の紹介をお送りしました。
「次回のマジェルカブログは『抱腹絶倒、オーナーの爆笑ブログ』!?
来週もみんな見てくれよな!」
(ドラゴンボールの次回予告調で)