挑戦する人たち

今日は終戦記念日でした。

 

若い頃に仕事で広島に住んでいた時期がありました。

天気のいい休みの日に平和記念公園のベンチで寝転がっていたら知らないおじいさんに

話しかけられ、その時に目の前に広がっている景色が戦争当時にはどういう状態だったか

を話してくれたのをこの時期になるといつも思い出したりします。

 

さて、マジェルカが就労継続支援A型事業所の認可がおりて活動をはじめ2週間が経ちました。

 

とはいってもまだ準備段階のようなモノです。

というのもひとつは、正式に雇用契約を結び働き始めているメンバー現時点ではまだゼロ。

 

今は正式に迎え入れるかどうかお互いに見定める為の体験実習の段階で、連日入れ替わり

で様々な方々が来てくれています。

それでも長い人ではもう2週間経って次のステップへ。

 

毎日がバタバタしています。。。

 

先日はそんな皆さんとの面談を体験してみての「ヘトヘトになりました」なんて

タイトルの記事も書きましたが、今でも毎日いろいろあって、あっという間に1日が終了します。

 

特に最近は、スタッフはもちろん、体験に来るメンバー、新たに面談に来る方、その他外部の

様々な方などと入れ替わり立ち代り朝から夜までお話して1日が終わるなんてことも。

 

福祉事業所ってこんなもんなんでしょうかねぇ。

 

いつかはノンビリ落ち着いてなどと夢見ながらも今はまだまだ終わればヘトヘトな日々を

過ごしておりますしそういう時期だと理解しています。

そうじゃない時期が来るのかも疑わしいですが。。。

 

ですが、毎日面白いですよ。

 

先日、全国紙の記者さんがマジェルカに興味を持って下さり、この方、ライフワークとして

障害者や難病の方を追っているという面白い方で、こちらも話しをしていて楽しく、いつにも

増して色々と話せたんですが、特にそんな方と話していると自分の考えや思いっていうのが

素直に出て来て、そういう機会というのは、改めて自分の考えや思いを、整理することが

できたり、時には強めたりできるものだったりもします。

 

そこで話した事、就労継続支援A型を初めてそこに挑戦しようとして来る様々な方と接して

みて最近強く感じている事の一つ。

 

マジェルカでの仕事は、接客や、その他諸々で臨機応変さが求められる場面が多く、他の

多くの障害者就労の現場よりも、発達障害や統合失調といった方に対しては向いていない

仕事の最右翼であるようにも言われます。

 

そして「だからそういう仕事はキミたち選ばない方が良いよ」と。

 

実際その方が幸せなケースもあるでしょう。

 

当の私たちでさえ、そんな人たちでこんなマジェルカで働いてみたいって人ホントに来んの

かな?なんて思っていたところあります。

 

でもそこは、マジェルカって、これまでやってきたことの多くが、そのスタートからし

「それ無理じゃね?」みたいなことを言われながらここまでやってきたことばっかりだから

まぁいっかみたいな。

 

そして蓋を開けてみれば、そんな自分だけどマジェルカで働いてみたい、チャレンジしてみたい

って方達が来てくれている。

 

決して得意だからではないし、向かないしんどい仕事なのかもしれないけれど。

 

実際、「向いてないんじゃないのかな・・・」と思ったりする事、

マジェルカで働いてみたいって言ってもそれじゃぁ・・・と悩む事、

正直いうとそういうシーンは多くあります。

現実問題、うちの場合、居場所ではなく働く場所としてお給料を払う義務も発生しますし。

 

でも、向いてはいないかもしれないけれども、得意ではないかもしれないけれど、それでも

マジェルカで働いてみたいっていってくるんですよ。

 

だから彼女らにも言います。

 

「君たちみたいな人にはマジェルカって本来向いていない仕事だと言われてるんだよ。」と。

 

「でも、向いている仕事をやる、とか、向いている(と思われる)事だけやらせる、とは

別に「やりたい事をやる」という選択肢、それはあってもいいと思う。」と。

・・・というか障害あるなしに関わらず、あって当然ではないかと思う。

 

「ただ、向いているだけの仕事ではなくて「やりたい仕事」を選んだ以上、得意じゃない苦労や、

それを乗り越えたり他でカバーするなどの努力は、ただ向いているっていう仕事をする以上に、

求められるよ。」と。

 

それでもやってもみたいっていったらもうそれは彼女、彼らにとっての挑戦ですよね。

障害の有ったってチャレンジはしていいでしょ。

(どっかの番組みたいに無理やり登山とかさせてチャレンジをアピールさせるのはどうかと思うけど。。。)

 

そしてそんな彼女彼らの挑戦を失敗に終わらせずに成功として示せる形にしていくのは私たち

マジェルカにとっての挑戦になるのです。

 

障害がなくたってチャレンジしない人間だって山ほどいる中、そんな挑戦をあえてするのなら応援

したくなるのは別に就労支援事業所の立場だからとか関係ないかも。

 

でも、そういう立場になった事で今、堂々と思い切ってそれをできるのが楽しくて気も楽だし

お財布も少し楽(笑)

 

まだ結果を示せてはいない今、どこまで大口たたいていいのかと思いますが、さっきから面白いと

いっているのは、一人一人が挑戦している、そんな人たちの集まる場にマジェルカがなってきている

こと、そしてそんな場に自分の身を置けている事、それがなんといっても面白くてありがたい。

 

先日スタッフの一人がてんやわんやな中で実習に来ている彼女たちの様子を見ながら

「新しいマジェルカを作っていく人たちが増えてきましたね」と楽しそうに言ってくれたのが

嬉しかったりしたのですが、きっと明日もてんやわんやなのでしょう。

 

 

告知!

「マジェルカがドラマの舞台に⁈」

7月末と先日にマジェルカでNHKドラマのシーンの撮影がありました。

 

そのドラマはこちら

 

マジェルカのシーンはたしか5回目とかだったかな?

 

鈴木梨央ちゃんが来てマジェルカで実際に並んでいる作業所さんの商品を手に取って・・・

どちらのナニが映るでしょう?

 

娘さんが鈴木梨央ちゃんの大々ファンというスタッフが勤務日でもないくせにサインをもらいに

出てきてブツをゲットして小躍りして喜んでましたとさ(笑)

 

また、ご存知の方は今更ですが「オルタナ」さんから受けた取材記事がYahooニュースに掲載

されました。→コチラ

 

ついでにもいっちょご案内

先日、NHKワールドさんからも取材をして頂きました。

番組名:「TOKYO EYE 2020」(トウキョウ・アイ・トウェンティ・トウェンティ) 

放送予定:9月13日(水)午前8時30分 他3回放送 (英語の海外向け放送)

NHKBS1 :9月15日(金) 午前3時(時間変更の可能性有り)

 

海外向けの英語番組なのですが国内でも見られるそうなので是非よければチェックしてみてくださいな。

 

 

最後に直前ですが説明会のご案内です。

ご興味ある方は是非どうぞ。

最近なぜか優しげな水彩タッチがお気に入りです。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

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