実験
雨上がりの晴れた空を背にそびえ立つこちらは静岡のグランシップという施設。
一昨日はこの大きな会場でおよそ3000人のを前にして講演をさせて頂きました。
・・・ウソです
・・・ないです、そんなの。
どうでもいいウソはさておきホントのところは、ここで開催された静岡県内の
福祉事業所で作られた製品の見本市的なイベント会場の一隅で30名程の方に
お話をさせてもらいに行ってきました。
話自体は一時間という短い時間。
テーマはよくある「売れる自主製品にするには」的な。
自分の店の売り上げもままならないワタシがそんな話をしても良いんだか、
という思いが無くもないのですが・・・
ソコはソレとして、日常多くの福祉施設とのモノ作りやモノ売りに関わるワタシ
の立場から感じている事は山ほどあるにしても、一時間という限られた時間で
アレやコレやと総花的に話をしても相手にとっての意味は薄いと考え、今回
これだけは持ち帰って欲しいという考え方、キーワードを一つに絞ってお話を
させて頂きました。
その内容はここでは置いておくとして、終わってみての話し手の感想としては
たった一日限りのセミナーで、必要だからといえあれこれの事柄をレクチャーで
一気に詰め込もうとすると相手によっては混乱もするでしょうから、一度でこの
くらいのボリュームの方が良いのではないかと思いました。
また、こういう与えられた機会で何を得て、それをどう行動に落とし込み、その
結果として何を生み出せたか、という事よりも、その機会を作ったという誰かに
とっての事実と、そんな機会に参加したという参加者にとっての適度な刺激?が
欲しいだけだったりすることもこういった福祉系のセミナーにはあるのではなか
ろうかと感じていたりもするワタシが、参加者を慮った結果、参加する事に意義
がある的な方にはお尻が痛くならないで済んで良かったのではないかと。
とはいえこちらの本気に応えて下さって、何かしらの気付きを得てくれて実践する
方はきっとするでしょう。
そしてセミナー後には事前にお申し込みがあった5件の事業所さんと30分ずつの
個別相談という時間が用意されました。
この個別相談が面白かったです。
個別相談を申し込んだ方は少なくとも誰かから与えられたチャンスを活かしたいという
思いを少しでも強くお持ちだろうという事でこちらとしてもそれに応えたいと思えるし、
話が具体的に及ぶ内容なのでワタシの立場から、即実践に結びつけられる(であろう)
アドバイスが出来るので面白い。
皆さんそれぞれにポテンシャルは持っていらっしゃる、だから尚更なのですが、
それがどういう結果を生んだか先の事までを知ってみたくなる。
それを知れたら尚更面白いだろうと思うワタシなのですが、こんな場に参加してくれた相手
でも、相談を聞いたりアドバイスしたりのやり取りをしつつも、一生懸命話は聞いてくれて
はいるけれども(きっとこの場の盛り上がりだけで終わるんだろうなぁ・・・)と思える事
もチラホラ。
なぜそう思ったかというと、話してみると皆さん実はやるべき事は分かってはいるのです。
極端な話ワタシはただそれを整理したり、方法を一緒に考えて大した事も無いご提案を
するだけ。
でも、分かっているけどやらないでいたのには理由がある。
そう、理由があるからやらない。
そこで、それ以外のやらない理由を整理したりやれる方法をご提案すると、とうとう
最後に残るやらない理由を多くの方があげてきます。
(ちなみに“やらない”と“やれない”の言葉の違いは分かってつかっているつもりです)
だから、それまで目を輝かせて聞いてくれていた相手を見ながらも
(この場だけで終わるんだろうなぁ・・・)と。
冷たい話、その後の事まで請け負っているわけではないのでそれでも別にいいんです
がそれでは上で言ったようにワタシもイマイチ面白くない。
その上意地悪なワタシですから
「なんの為にこの場にわざわざ相談に来たんですか?」
とか、しまいには
「でも、どうせやらないでしょ?」
とまで言う始末・・・
するとみなさん意を決したように「やってみますっ!」と。
そこでワタシはニヤリと薄気味悪い不適な笑みを浮かべて
「じゃあ結果どうなったのかをその名刺のアドレス宛に教えて下さいね。」
「わ、わかりました・・・」
やらなかったけれどやりたくなかったワケではないんですよね、きっと。
いくつか待っている楽しみが増えました♪
さてさて、上でちらっと施設さんの相談に安易にのるのはやめたといいましたが、
こんな意地悪なワタシでも良いという相手にはこれから積極的にご相談に乗って
みるのも良いかと考えています。
相談に乗るというと偉そうにはなってしまいますが、その機会がマジェルカに
とっての魅力を持った、または、可能性を秘めたパートナーとなる施設さんとの
出会いの場になる可能性だってゼロではないはず。
とはいえ、なんとなく話したい方も含めて来られる方々に片っ端から相談に
乗っていたら身が持ちませんし、ショップの営業妨害にもなりかねません。
なにより相手の本気度が図れません。
そしてワタシが面白くありません。
ですから、定期的にこちらで機会を用意し、そこに来て頂き、事前に送って頂いた
ヒアリングシートなどを元にご相談にのる。
まさにそんな個別相談会をマジェルカとして行っていこうかと思います。
地下にスペースもありますので、そこに集まって頂き、小一時間程度の説明とセミナー
を開催しその後に個別相談会、またはそれぞれ予約した時間に来て頂き個別相談会だけ
とか。
そうなるとどこかからお金がもらえる立場のマジェルカではないので、無償という
わけにはいきません。
シンプルに参加費とするか、いくら以上のマジェルカでのお買い物とすれば他の施設の
取り組みを持ち帰れるし、買ってもらった施設のメリットにもなるからそれがいいのか・・・
そんなこんなの詳細は今後詰めていきますが、なによりそんなニーズがあるのかどうか、
やはりここ重要。
そこでまずはどうでしょう?
ここで実験をしてみていいですか?
この記事をご覧になって下さった福祉事業所の方で、開催されたら「興味がある!」または
「参加したい!」という方がいらっしゃれば下記メールアドレスまでご一報頂けませんでしょうか?
fujimoto@localhost
もしそんな方が複数いらっしゃれば具体的に即時的に企画してみようかと思います。
「こうだったら参加したい」というお声なども頂ければ有り難いです。
少しドキドキします・・・