信州上田へ
長野県の上田市にある社会福祉法人かりがね福祉会のOIDEYOハウスさんにスタッフ達と
お邪魔してきました。
マジェルカでは紙製の米袋にカラフルなカッティングシートを貼った「雷バッグ」を
はじめとした「雷グッズ」でお馴染みの作業所さんになります。
現在、その雷グッズシリーズで一緒に商品開発をしようとしている事もあり、その為にも
やはり実際にそれを作る人や環境を知りたいよね、という事で。
とても空気が澄んでいる(気が)
駅前に迎えに来てくださっていたOIDEYOハウスの長谷川さんの車で出発。
30分くらいでしょうか、市街地からは結構離れた地にOIDEYOハウスさんはありました。
こちらの❝傍陽(はたび)❞という地名からも山に囲まれた地というのがぴったり、なんて
由来も知らずに勝手に思ったりして。
裏山には猪が出るとか。
そして早速中へと。
古い木造建築、そして広くてなんだか昔の学校みたいなそんなスペースで皆さんゆったりモノづくり
を行っています。
こちら雷グッズ用のシートをチョキチョキ切ってはりはりしています。
素材になっているのは農家さんから頂いたこの米袋。
それにカッティングシートをカットして貼り付けています。
作業場(別に深い意味はないけど工房っていうより作業場ってのが似合う気がするのです)
のそこかしこの家具などにもカラフルに雷仕様が施されていたりして。
作業所内をふらふらと見回していると興味深げなモノが!
なに!?
がんばらないっ???
目標2万円!
頑張って!!
ただ、軽井沢へは行けそうだけど あめりか行くのはちょっと無理かもー😢
???
そんで結局
頑張んの?
頑張らないの?
どっち?
まぁ、ほどほどにって事でね。。。
雷グッズの他にもこんな織物も作っています。
そしてOIDEYOハウスさん、他にドライフルーツの製造も行なっていて、その設備や工程管理は
本格的で、もちろん出来上がる物も本格的。
チマチマやってません!
食品会社さんから乾燥野菜やドライフルーツの製造を請け負う事もあるそうです。
これがその食材の乾燥用機械。
「減圧平衡発熱乾燥法」といって30~40度ほどの低温で乾燥させるので、細胞の組織破壊が
少なく、食材本来の香りを残しながら旨みをギュッと凝縮。
高温による乾燥では失われてしまう栄養価も低温乾燥ならそのまま。だそうです。
すごい!
他にもこんな(確か)糖度を測る機械だったようなでしっかり商品のクオリティも管理
オリジナル商品としては地元信州のの食材を使った乾燥りんごや乾燥えのきを製造販売。
これらはマジェルカでも評判が良く、リピーターさんも。
ちょうどこの日はその乾燥りんごづくりを行なっていました。
是非、この乾燥りんご、試してみてくださいな!
この後は農作業チームの現場も案内してくださいました。
山間の地で大きな畑地は無く、個人で耕す小さな畑が住宅の合間のあちこちに点在しているそうです。
持ち主がご高齢になったりで休耕地になってしまった畑を借りて農作業をやっているそうで、
そのままでは荒れてしまう地をOIDEYOハウスの障害のある人たちが有効に活用しています。
これって土地も人も有意義な活用方法で、彼らがその地域の社会資源としてしっかりと機能し
活躍できているといえるのではないでしょうかね。
畑地の境界線がお茶目でした(^ ^)
さぁ、せっかくの信州上田への出張です。
この地にはOIDEYOハウスさんだけでなく他にも一箇所知っている施設さんがあります。
(もう少しお付き合いくださいな)
お次は休む間も無く(休ませる間も無く?)そこへ案内してもらいました。
山間の地から一路素敵な石畳の街並みへと。
そこの入り口にはこんな像が
霧隠才蔵、知ってますか?
ここ上田は歴史物語で有名なあの「真田十勇士」のゆかりの地です。
十勇士の一人で忍者としても有名な才蔵くんですね。
ニンニン!
素敵な古民家風の建物が並ぶ道を進むと看板が。
リベルテさんです。
元々OIDEYOハウスと同じかりがね福祉会で「風の工房」という事業所にいたMさんが独立して
解説した事業所です。
風の工房の当時にMさん、マジェルカ出来て初期の頃に西荻窪までおいで頂いた事もありました。
古民家をそのまま活用したスペース。
土間もあるギャラリーには、ここリベルテで作られているものの他にも、マジェルカでもおなじみの
スタジオクーカさんはじめ色々とユニークな作業所製品が並んでいました。
当然OIDEYOハウスさんの雷バッグも♪
そもそも新しい古民家ってのはないけど、古民家風ではなくてガチの古民家なのでなかなか
ノスタルジックな造作です。
私、こういうの大好物です。
踏んだら凹みそうな畳敷きの部屋に招き入れてもらい、しばしまったりとした時間を過ごしました。
時間というのはその場所で流れる速さって変わるのではないかと思っているのですが、この
スペースではきっとスタッフさんも、そして何よりもメンバーさんがゆったりとした落ち着いた時間
を過ごしながら創作などの活動にあたれるのだろうなぁ、などと。
そしてそれが許せるし、許されたりもするのかなぁなどと。
コンクリートジャングルの東京でせわしなく働くアタシにはなんだか羨ましくもあったり。
ここで実はちょっとびっくりな出会いがあったのですが、以前に奈良のたんぽぽの家さんにお邪魔して
夜にご飯もご一緒したスタッフさんが、今はこちらのスタッフさんとしていらっしゃったという偶然
の再開も。。。
駆け足で回った信州上田でしたが、この後はOIDEYOハウスの皆様とマジェルカの皆で美味しいお食事と
お酒を頂いて、新幹線で東京への帰路へと着いたのでありました。
あぁ、本当はゆっくりと泊まって観光なんかもしてみたかったなぁ。。。