ニット工房ライクさんへ
マジェルカも昨日までのゴールデンウィークはしっかりと営業し、その分平日にお休みをさせてもらい、静岡から名古屋へと東海地方の作業所さん達を訪問してきました。
まずは静岡でも山梨?神奈川?よりの静岡市にある「ニット工房ライク」さんへ。
こちらはそのわかりやすい名前の通りニット製品づくりをメインに活動している作業所です。
福祉バザーとか福祉ショップ、そういうところをよくのぞく人(っていっても仕事としてそういうモノを専門に扱っている私の他にどんな人なのかわかりませんが)はご存知かもしれませんが、福祉作業所さんの自主製品としてニット(=編み物)製品って結構あるっちゃある方ではないかなと思います。
その大体は、アレやらコレやらの色んなモノづくりをやっている中でのホンの一部的な、たまたまやれる人や教えてくれるスタッフやボランティアさんがいたから的なことで作っているという所も多いのではないでしょうか。
いってみれば「たまたま作っている」みたいな。
ニット製品に関わらずですが。
それが別に悪いって言っているワケではないのですが、同じく自主製品としてニット製品を取り入れていても、こちらの場合はちょっと一線を画しているって感じています。
そもそも事業所名に“ニット工房”って冠している時点で「たまたま作っている」とは違う覚悟っていうのか本気っていうのか(じゃっかん大げさな物言いですが・・・)
それだけにライクさんの商品はクオリティが高いです。
それを裏付けるのはあの雑貨通販のフェリシモ(かりそめにも一つのお仕事として、手作り雑貨を作ったり売ったりしている方だったらフェリシモさんのこと、情報として知らないワケないですよね?)
そのフェリシモさんとのお取り引きもあるのがこのライクさん。
通販って品質基準や生産量、納期などの点で相当クリアしなければならないハードルが高いので、そこをクリアしているだけでも、その製品や対応力には安心感が持てます。
そして、多くの福祉作業所さんには比較的薄い(そもそも不必要だと思われているのかも?)そのハードルにチャレンジするというところ。
そんなライクさんだからマジェルカもお取り引きをさせて頂いているというわけです。
とはいえ、まだ製作の現場や作り手さん達にお目にかかった事はなかったので今回は楽しみでした。
静岡市の草薙駅を降りて到着。
なんだか可愛らしい赤い屋根です。
1階はショップになっています。
中にはこんな商品も、さすがは地元。
きっと作った人もファンなのでしょうかね。
こんな可愛い(といいつつ帽子じゃないしなんだろコレ?)ものや他にも色々素敵な商品が並んでいたのですが何故か写真撮るのそっちのけで素敵なショールをつい母上用に求めた私でした。
工房は階段を上がった2階にありました。
「ダイヤモンド毛糸」の収納棚がレトロ感漂っていてイイ感じ。
この「編み機」っていうの、以前に京都のなづな学園さんで初めて見て、編み物って編み針を手でシャカシャカしてやるとしか知らなかった私はその存在を知ったのですが、さすがニット工房!
ここライクさんにはそれがたくさん並んでいて何人もの利用者さんがその前に座って作業をやっていたりやっていなかったり(笑)
一見ごつい男子が可愛いエプロンつけて可愛いニット製品作りをしている様子を可愛い雑貨好きの可愛くないオジサンが写真撮りながら見ているという構図。
なんか野菜盛ったかごが。
ネギ(笑)
なんだか消臭効果のある糸で編んであるとか!
カエル?
謎生物発見
これがフェリシモさんでも売られたブツ。
口がパックリ開いてリップやら印鑑やらをニョロっと入れたり出したり出来るケース。
ニットだからこその伸縮性を生かした製品ですね。
他には
こんな毛糸の玉っころ使って
またしても謎生物!
普通にマフラーや帽子、靴下なども編んでいるのですが、私の場合はついつい「ナニコレ!?」的なモノばかりに注目してカメラ向けてしまいます。。。
他に、出来上がった製品としてではないのですが今回面白いと思ったのがコレ
なんだかわかります?
ウールの毛糸で編んだ生地を縮絨(しゅくじゅう)させたものですって。
独特の風合いで面白いなぁと。
素材としてなんか面白いモノを作れないものかと好奇心をそそられました。
こんな出来合いの製品でない素材に出会えるのも現場に足を運ぶからこそです。
コレまでもそうやって出会った素材から新たな製品作りを相手の作業所さんと一緒に取り組むというパターンも近頃では増えてきたマジェルカなのです。
これからライクさんとマジェルカからどんな製品が生まれるかお楽しみに。
さて、ライクさん、本格的なニット製品を作っていると言いましたが、それとは別に、もう一つ本格的にキーマカレーも作っています。
(画像はライクさんHPから)
何故ニットとカレーなのか!
ともあれモノづくりへの高いチャレンジ精神はカレーにも活かされているようで、なかなか本格的で美味しかったですよ。