ちいさなきっかけ
スタッフMです☆
この夏、近所の公民館で娘が借りてきた”漫画”を、親子で夢中で読んでます。
本日はそのお話を。。。
漫画は二つあり、
一つ目は、山本おさむさんの”どんぐりの家”という漫画。
ろう重複障害をもつ子供達とその家族の成長を描いたもの。
こちらはビッグコミックに掲載され、アニメ化もされたそうです。
二つ目は戸部けいこさんの”光とともに・・・”という漫画。
こちらは、自閉症をもつ子供と家族の成長を描いたものです。
二つの漫画、絵のタッチは大分違うものの、障害の様子、家族や学校の先生の苦労、そして喜びや希望の描写がとても丁寧。
福祉の世界では新参モノの私。。。ですが、漫画を通じ、障害者を取り巻くリアルを初めて身近に感じ、多くの事を知ることが出来ました。
特に印象的だったのが、”どんぐりの家”で、障害児を持つ家族たちが、子供たちの将来の居場所が無いことに危機感を抱き、”作業所”を作り始める場面。
マジェルカも沢山の作業所と取引をさせて頂いてますが、そうした場所が昭和50年代、障害児の家族の努力によって日本各地で立ち上がっていったことを初めて知りました。
そして、私以上に真剣に読んでいるのが、中学生の娘。
オリパラを控え、”スポーツを通じた障害者理解”は学校でも授業に取り入れながら進められているものの、”障害者を取り巻く現状”について、子供が知る機会は少ない。
教育現場では小学校から英語の授業が始まり、グローバル志向ばかり強まっているように感じますが、
もっと身近にいる障害者(厚生労働省の調査では、国民の6%がなんらかの障害をもつとのこと)に、もっとフォーカスさせるような教育もあってもよいのに。。
”social inclusion” ーー”障害者らを社会から隔離排除するのではなく、社会の中で共に助け合って生きていこう” という考え方があります。
上記のような漫画を学校の図書館に置いたり、子供たちに紹介することも、障害者の存在を知り、soial inclusionを学ぶ一つの「きっかけ」になるかもしれない。
漫画を読んだ子供の中から、将来「特殊支援学校の先生になりたい!」とか、「障害者福祉の世界で働いてみたい!」とか思う子が出てくるかもしれない。
一方で。
友達と遊びに行った吉祥寺で、「ちょっと面白そう!」と思って入ったお店で、障害を持つ方々が作業所という場所で、個性豊かな作品を作っているということを知る・・・
マジェルカも、障害者の存在を今まで意識することなく生きてきた方々に、障害者を身近に感じる「ちいさなきっかけ」となれば嬉しいなと、改めて思ったスタッフMでした。