舞台裏便り:人間扱いしてくれる?!
日本の気候変化についていけない、スタッフのSです。
お元気ですか?こんにちは。
わたしはちょっと疲れ気味です(笑)。
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A型として始まった頃のマジェルカ は、
オーナーもスタッフも、
みんなが初心者だったので、
日々、
今よりもずっと手探りで、
試行錯誤の連続だったなあ…と思います。
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その頃。
利用者さんでもある
スタッフのみんなが話していたことの中で
印象に残っていることがあります。
それは、
「マジェルカは、人間扱いしてくれる」
というもの。
これには
かなりの衝撃を受けました。
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オーナーもスタッフWも、
人として向き合うことをひたすらする人達です。
面接は1時間を超えることもザラですし、
とことん話し合う姿勢があります。
去年8月のスタート時は特に
初めての取り組みだし、
前例にも乏しいので、
「とにかく、
目の前にいてくれる、みんなと話し合う」。
そんな感じでした。
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非常に朗らかに
「人間扱いしてくれる!」と
喜ぶ背後にある文脈は、
「人間扱いされなかった」ということ?????
みんな、これまで
一体どんな扱いを受けてきたんだろう…?
と心配になりました。
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看護師さんの知人に聞いてみたところ、
障がいをお持ちの方を受け入れている
病院の多くは、
かなりの激務らしく、
他病棟に比べると人手も足りなくて、
看護師としても
心身にゆとりを持つのは結構難しいのだそう。
精神科医をなさっている方にも
伺ったところ、
「医院長に、なんとかして欲しいと話しているんだけどね」
とお話しなさっていたので、
こちらも
やはりとてもお忙しそう。
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こういう時に通常の仕事なら
「効率化」が役に立つわけなんだけど、
効率化、というのは
往々にして
個性を見るのではなくて、
グルーピングをして、
「グループの個性」として
人やモノを扱うことをしがち。
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病気の場合は、病名でくくって、
この病名の人にはこうすればいい、
この病名の人にはこういう傾向がある、
みたいにザックリくくるということなのかな…?
と思ったりもします。
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例えば。
病状の重さ、軽さは人によって違うから、
軽い人が
重い人と同じように扱われたら、
重い人が
軽い人と同じように扱われたら、
それはちょっと辛そうだなあ…と思ったりします。
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健常者(?)だってそうだと思う。
健常者とはこういうものだから、
こう扱う、
みたいに定義されたとしたら、
「わたしは違うのに!」と
それに反発したい気持ちになる人も
居るんじゃないかなあ…?って思うんですよね。
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オーナーもスタッフWも、
ひとりひとりを
しっかり見ようとしているなと感じます。
だから
みんなが話していたように、
「人としての在り方」を取り戻せるのかもしれません。
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それは時に
「病気だから仕方ない」で培ってしまった
ある種の諦めを
見抜かれることにも繋がるし、
諦めなくていいよ!と言われたら、
厳しい時があるのかも知れないけれど。
社会で生きる自分を取り戻す
大きなチャンスでもあるのではないか?と
彼女達の話を聴きながら思ったのでした。
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スタッフのみんなはそれぞれに
今日もメキメキ育っていっています♪