活動内容

ACTIVITY


マジェルカの活動内容

福祉作業所製品の販売(ウェルフェアトレード)

マジェルカは、福祉作業所で障害者によって作られた製品を、高付加価値製品として一般市場で販売するショップのパイオニアとして、2011年にスタート。吉祥寺の実店舗とオンラインショップを中心に販売活動を行っています。

ウェルフェアトレードとは、福祉のフェアトレード(welfare +fairtrade)

それは、福祉作業所で作られる製品の価値を正当に評価し、その価値に見合った適正な価格と方法で流通させることで、作り手である障害者の収入や働き甲斐を向上するとともに、社会の障害者理解を促進させる仕組みです。

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かがくいひろしの世界展

「だるまさん」シリーズでおなじみのかがくいひろし先生は、長年養護学校の教員をされていました。この度お声がけをいただき、巡回展にてマジェルカ商品を販売していただきました。

Tシャツフェア

毎年夏になると開催される大人気のTシャツフェア。日本全国の事業所から、個性溢れるTシャツを集めて販売しています。ハンドペイントやシルクスクリーンや「布切り絵」等でアートを施した”世界で1枚のTシャツ”も多数入荷します。

帆布工房結バッグ展

マジェルカでも大人気、倉敷帆布を使った丈夫な帆布バッグ。ポップな新色バージョンや普段は買えない「文字刺繍」入りのバッグが多数並びました。

福祉作業所や福祉ショップのエンパワメント

マジェルカが販売を通して得た商品への評価や売れ行きを福祉作業所にフィードバックし、より良い商品作り、ひいては障害者の能力の開発や向上に繋げています。また、福祉作業所に対する商品力・販売力向上を目的としたワークショップなども行っています。(自主開催の他に日本財団やWAMの助成事業としても実施しています。)

企業とのコラボレーション

企業の社会的活動に協力するためのコラボレーションにも取り組んでいます。ウェルフェアトレードをテーマにしたイベントを共催したり、企業×障害者の商品開発や、記念品、ノベルティ等でのウェルフェアトレード商品の活用促進をご提案いたします。また、社員様へのインクルーシブ教育の一環として障害者の可能性を知るワークショップ等を行う事で、多様性を尊重する職場づくりのお手伝いをいたします。

教育団体や市民の皆様向けの活動

学校等教育団体や市民の皆様向けに、ウェルフェアトレードに関する勉強会やワークショップを実施。
障害者との交流や福祉作業所を知るためのスタディツアーなども企画し、ウェルフェアトレードやウェルフェアトレード製品に関する情報発信を積極的に行っています。
マジェルカの見学会やボランティア体験の機会の提供も行っています。

マジェルカが取り組む
2つの課題

私たちはウェルフェアトレードの理念の普及と市場の拡大を通じて
2つの課題解決に取り組んでいます。

01. 福祉の側の課題

障害者の仕事に対する低い評価

障害者のお給料(工賃)月々たったの16,507円
※就労継続支援B型事業所‐令和3年度厚労省調査

障害者の仕事に対する低い評価・・・その一つの要因は、福祉現場のスタッフは「支援のプロ」ではあるものの、生産活動や販売活動に必要となるビジネスの専門性に乏しいことです。そしてもう一つの要因は、支援者の多くが障害者をあくまで「支援の対象」としか見てなく、「彼らのもつポテンシャルを引き出し、活かす」視点やスキルが不足していることだと私たちは考えています。

02. 社会の側の課題

障害者に対する無意識の偏見と無関心

「障害のある人に対して障害を理由とする差別や偏見はあるか」という質問に対し8割以上が「あると思う」と回答 ※令和4年度内閣府調査

障害者に対する無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)と無関心―その最大の要因は、大多数の人にとって障害者と関わる機会や知る機会が極めて少ない、という社会にあると考えます。福祉作業所で働く障害者の存在、そして彼らが発揮する能力について、残念ながら社会で目にできる機会は殆どありません。

マジェルカとSDGs

マジェルカは、国連の掲げている「持続可能な開発目標=SDGs」が達成すべき
17の分野における目標のうち、8と10と12の活動に取り組んでいます。

8.5:2030 年までに、若者や障害者を 含むすべての男性及び女性の完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、 ならび に同一労働同一賃金を達成する。
10.2:2030 年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、 すべての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。
12.8:2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。

目標8 働きがいも経済成長も

このゴールでは「すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」を推進しています。そして、8.5のターゲットとして、「2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する。」とあります。

マジェルカが推進するウェルフェアトレードは、福祉事業所でつくられる自主製品を正当に評価し、その価値に見合った価格や方法で流通させることで、障がい者の働きがいや工賃の向上を図るもの。これは正にディーセントワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の推進と合致しています。

目標10 人や国の不平等をなくそう

このゴールでは「国内および国家間の格差の是正」を推進しており、10.2のターゲットとして、「2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。」とあります。

マジェルカの活動はウェルフェアトレードを通じ、「障がいがある人ない人が当たり前に関わり合い、混ざり合うインクルーシブな社会の実現」を目指すもの。具体的には、障がい者の仕事への正当な対価を生み出し、多くの人が障がい者と関わることを当たり前のこととし、社会の中で障がい者への関心を生み、正しい理解を広める活動です。

目標12 つくる責任、つかう責任

このゴールでは「持続可能な消費と生産のパターンを推進すること」を目指しています。そして、12.8のターゲットとして「2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。」とあります。

障がい者により作られるウェルフェアトレード商品の大半は家内制手工業であり、「大量生産・大量消費」とは真逆の生産スタイル。加えて、民間企業などから出る廃棄素材の受け手となり、それらをアップサイクルしている製品化している例も数多くみられます。

また、これらウェルフェアトレード製品を選択する消費者の多くは、製品に対する愛着や思い入れを持って購入し使用する、「使い捨て」とは真逆の消費・生活スタイルを持っています。正にウェルフェアトレードは「持続可能な消費」「自然と調和したライフスタイル」につながるものだといえるでしょう。