続・相談
前回の『相談』というブログで紹介した私のメールに対して先の方から丁寧なご返事を
頂きました。
前回記事で紹介したメールは私の書いたものなので、そこには当然ですが私の思いや考え
についてしか述べられていません。
では、それに対して先方の施設スタッフの方はどの様に思い、考えられたのかという事。
そこも気になる方がいらっしゃっても不思議ではないと思います。
ご本人に了解頂いた上で以下に紹介させて頂きます。
『マジェルカさま
先日のアート化セミナーでは大変お世話になりました。
どのお話も大変参考になり、自分の勉強不足も大いに感じ、自分と障がいを持った
皆さんの未来の財産になるようなセミナーでした。
交流会では、こちらのご挨拶もままならないまま、 突然、大変失礼な質問をして
しまったことを後悔しておりました。
それにも関らずこんな心のこもったメールをいただけたことに感激しております。
今回のセミナーでマジェルカさんのことを知ることができ、とてもわくわくした気持ち
になりました。
私が感じたワクワクを他の方も感じているのかと思うと、マジェルカさんが発信して
くださる様々な施設さんのこと、そこで制作しているアート作品や、マジェルカさんの
存在の大きさを改めて感じました。
メールでいただいたストーリーのお話、ご指摘を受けなければ気が付きませんでした。
確かにこちらの施設での日々のみなさんとのやり取りなどを製品に込めるということよりも
まず、作家さんに作っていただければ面白いものができ、売れるのではないだろうかという
甘い考えがあったように思います。
ここでしかつくれないもの、今後の課題として真摯に考えていきたいと思います。
私も本音を言わせていただくと、藤本さんのおっしゃる通り、製品が売れるための
アドバイスを期待していたように思います。
私のその考えを見抜かれた上で、こんなに親身に考えてくださる藤本さんのお気持ちが
とても嬉しいです。
日々の勉強、日々の利用者の方とのストーリーを込めたものが出来た時に、 またご連絡
させていただいてもよろしいでしょうか?』
以上です。
私のセミナーが素晴らしかった!とか、マジェルカってすごい!とかをここでPRしたい
訳ではありません。(結果的にそうなってますが・・・)
そうではなくて、一方的に私の限られた立場や経験から出た考えを述べるだけでなく、
この方が事実どのようにモノ作りを考え、そしてされていたのか。
そして今回たまたま私からの投げ掛けにどのような「気づき」を得たのかを知ってもらう
事で同じような立場の方々によりリアルに何か感じ取って頂ける事もあるのかと考えて
載せさせてもらいました。
そしてちょうど昨日、アート活動をされていて、その作品や製品はマジェルカでも多くの
お客様に受け入れられて大変人気があり、そして他からも注目度が高いある施設の方と
食事をしながら色んなお話をさせて頂く機会がありました。
そこで前回の記事で書いた様な私の考えを述べさせて頂いたところ、全く考えが同じで、
その思いに乗っ取ってモノ作りをされているとおっしゃっていました。
これが絶対に正しいという答えは無いと思いますが、本来の意味を忘れてしまい外見だけ
繕うようなモノづくりをわざわざこの業界でする意味はないかと思っています。
それでもするとすればそこには一体誰のためのどういう意味があるのか・・・
そしてそれは施設内で携わる方々に対してだけではなく、自分も含め、外の立場で彼らと
関わってモノづくりやデザインをしている方やしようとしている方々に対しても言える事
なのだと思っています。
みなさんはどう思われますか?
さて、今日は開催中の「ネコ展」に出品してくれている渋谷区の「ワークセンターひかわ」
さんからメンバーさんとそのご家族、そして支援員のスタッフさんやそのスタッフのご家族
らまでもが大挙して遊びに来てくれました。
スタッフの方々もせっかくのお休みなのにメンバーさん思いですね。
(出勤扱いにしてあげてくださいな所長さん・・・)
そして年末にすっかり綺麗になったマジェルカのウインドーにお馴染み(!?)の
キットパスでお絵描きしてくれました♪
えりさんはガラスが割れるんじゃないかって位に力強い筆圧で次々に一気に描き上げました。
そして描き終ったら必ず自画自賛のコメント(^_^;)
あゆみさんはじっと同じ位置に立ってとても静かに穏やかに細い線で描き続けるタイプ。
不思議な感じの絵が繋がりながらどんどん外側に広がっていって独特な世界が出来ました。
「ネコ展」は明日1/20までです。