こんな店やらなかったかも!?
最近は記事を一気に書き上げられず、途中まで書いては中断して、また続きを始めて
はまた止めての繰り返しってことが多く、お蔭で更新出来る頃には随分時間が
経ってしまっているってパターンです。
人一倍筆が遅い癖に(なんてどこかの大作家のような事を言うのもおこがましいですが)
そもそも「記事が長いよっ」って声も。
でも毎日更新する事に意味があるって何食ったとかどうだとか、どうでもいい記事を書く気
にはなれないんですよね。
この記事も、書き始めたゴールデンウィーク半ばから気づけば既に一週間・・・
そして今日は「母の日」
アレンジしてもらいました。
渋めなのが好きなのです。
ドットモスさんにもいつも「野の花チックにして」とお願いするので、もう勝手を知って
くれているので有り難い♪
さてさて本題です。
以前の記事で、「こんなにかわいい雑貨本」を見てこの世界に興味を持ち、話をしたいと
来られる方が増えて・・・と書きましたがゴールデンウィークの初めにもそんな方が関西
から訪ねて来て下さいました。
いきなり来られて自分の素性も明かさずにあれやこれやと(こちらとしては)突然に質問
される方も少なくない中、このYさんは事前にメールをくれてこちらの都合も聞いて
下さった。そしてなによりマーケティングのお仕事をされていて、ショップのコンセプト
作りなどに携わっているという事なので私の方も関心をもち、開店前の時間に店でお会い
しましょうという事に。
しかし・・・
なんと私はそのアポをすっかり失念してしまうという大失態!
その日は他の用事もあったので早くに家を出たのですが、その用事が済んだところで、
開店時間まで時間があると思い込み、せっかくだからカフェで少し仕事しようと・・・
そうしたら携帯に電話が。
先方「Yですが・・・」
わたし「!!(@_@;)」
結局一時間もお待たせてしまいました・・・
最低です。
ホンッとに失礼です!
Yさん、全然怒んないんです(>_<)
本当にすみませんでした。
もともとメモリがカマキリ並みに小さいのですが、特に最近は寝てる間に耳から脳みそが
溶け出してんじゃないかって・・・
そんな事を書きたかった訳ではないのですがこの日の事を書こうと思ったらつい・・・
そう、その日Yさんとの話の流れの中で
「もし、オープンする前に既に他所でマジェルカの様なお店を誰かがやっていたら
どうしましたか?」
という質問をされました。
そもそも雑貨屋というか手仕事のモノを並べる店をやってみたいという思いを以前から
持っていたという話から。
作家の誰々さんのガラス、木のモノだったらあそこの、そして陶芸だったらどこどこの窯。
どこの染めやらそこの漆器やら・・・
要は、とりあえずありきたりな言い方ですがメイドインジャパンの手仕事のモノ。
作り手を感じられるモノ。
そんな目には見えない背景や作り手を、手にした人が価値や満足として感じられるモノ。
まだまだそういうモノとの付き合い方がメジャーとは言えないけれど、そんな価値が
もっと見直される社会の方が豊かだと思う。
そしてそんなモノとの付き合い方の楽しみを伝える事、作り手と使い手の間で仲介や通訳
の役割を売り手の醍醐味だと考えていました。
自分が好きだから、価値を感じているからそれを誰かにも・・・
それは単に“自分が好きだから誰かにも伝えたい”
というのとはちょっと違って
“自分が好きなモノ、好きになれるモノだったらこんな私でも他の誰かに伝える事が出来る。”
という感じ。
自分自身が興味の持てないモノを仕事だからと売れ、と言われればそのミッションを
そこそここなせる自信はあります。
かなりゴリゴリとしたモノ売りも過去には経験してきた。
でも、どうやらそこにお金という対価だけでは解決出来ない種類のストレスを人一倍
感じてしまうというめんどくさい性分のようなのです。
いつの間にか自分のナリワイを模索し続け、色んな出会いもあったり、そして目指そうと
思ったのが上のようなモノを売る店。
でも見渡すと結構沢山あるんですよね、その類のお店って。
そしてどんどん増えている。
もちろん喜ばしいことです。
自分なんかよりも全然スゴイ人がやっているお店が数多ある。
私がやるなんかよりも素敵なお店がたくさんある。
こりゃかなわんな、と。
やりたいのは山々だけど、そんな他の店を超える程の何かを自分が持っているとは思え
なかったので、無理してもすぐ潰れるだろうなと思い悶々としていました。
そんな中で今のこの世界をひょんな事から知りました。
興味が無くは無かった福祉の世界
・・・え~と、はい、福祉の現場で働いた事はありませんが一応大学では福祉を専攻してます。
しかもそれなりの関心から自ら進んで。
ですが、ある思いから卒業後はこのマジェルカを始めるまで全く関わりませんでした。
そう、ボランティアにすら・・・
でも熾火のように心のどこかにはその関心はずっと残っていた。
でも、仕事として関わる事なんてこの先もうありえないと思っていました。
でも結局は完全消去されずに心のどこかにへばりついていた障害者福祉へのウズウズとした
関心と、また別の強い関心で関わってきた手仕事の世界がドッキングしたこんな仕事を発見
した時にはホントにちょっとした興奮でしたよ。ホントに・・・
そして、福祉ウリじゃなくて民間の事業として成り立たせよう=いけるだろこれっ!て
いう先駆けがほとんどいなかった。
生意気ですがさっきの話でいう他にかなわないなこりゃって相手が無かった。
じゃあやるしかないでしょって感じで始めました。
8割方勢いで。
「もし、既に他所でマジェルカの様なお店を誰かがやっているのを知ったらどうしました?」
ズバリ!先の雑貨屋の話同様にきっとやっていないと思います。
あくまでも先駆けがない、だからなおさら「いけるだろこれっ!」って思った。
それに加えて、先駆けが無かったからこそ、「こうすべき」とか「こういうモノか」って
いう既成概念を持たずに出来たし、その結果を少しは形に出来たのかなという自負。
そして大変な事もあるけれども続けていられる。
とはいえ、今のマジェルカが他の人から見て、かなわない店になっているとは間違っても
思ってはいません。
実際「スゴイですね!」って言って下さる方も多いけれども、やっている自分自身だから
こそすごくない部分、ダメな部分をよく知っている。
あの人がやったらこんな店なんかよりきっともっと素敵でいい店が作れるだろうなとも
思ったりする。
なにより私自身が今のマジェルカで決して満足していない。
実際に私がこの先やれるかやれないかは別として、もっとこの世界、やれる事、可能性は
沢山ある。
それを知ってしまった。そしてそれを知れば知るほど、それが出来ないもしくはやっていない
今のマジェルカや今の私に対して満足できなくなってきている。
こう書くととてもストイックな求道者のようですが、実のところはそんな真面目でもなく、
結構ダラダラとやってます。
でも、マジェルカ、次の段階に行こうと考えているのは紛れも無い事実。
最近特に色んな方と繋がってきたお蔭もあり、やれるかやれないかは分からないけれど、
そしてハードルも高いけれど、やらなきゃ始まらないし、もしかしたらやれるかもっていうか
やらないと!という気にさせてもらえてます。
なんの事だよって感じかもしれませんがとりあえずこんなマジェルカに興味ある方、協力して
くれる方、良ければ是非一度飲みいきましょう!そこで色々お話します!!
・・・なんか乱暴な終わり方だな(笑)