そうだったん?

マジェルカが商品企画や販売面のアドバイザーとして関わらせて頂いている、

革雑貨を作っている東京都東大和市の「第二あとりえトントン」さん。

それらの商品はマジェルカでも人気で、他のショップさんからも引き合いを

頂いたりもしています。

そちらの担当のNさんが、先日自分たちで企画したという製品のサンプルを持って

マジェルカを訪ねてきてくれました。

何故かむっちゃ緊張の面持ちで見せてくれたのが何かというと、「コーヒースリーブ」

なるモノ。

テイクアウトのコーヒーなど、熱いドリンクの入った紙コップにはめて使うモノ。

手があつくならない上に、ただの紙コップがいきなりおしゃれアイテムに様変わり

という優れもの。

こんなのです♪

使い勝手も悪くはないです。

既にほかでもあるものですが、雑貨としてはアイデアもデザインも悪くはない、

可愛い、と思いました。

しかし・・・

「今のマジェルカにはいらないかなぁ・・・」という返事をしました。

対象が限定的すぎる等、色んな理由からですが、”今の”マジェルカに

“あえて”置く商品ではないという判断で見送り。

でも、その後どうしてもこの製品を諦められないというメールが来ました。

実際面白いアイデアだし、デザインも悪くない(私的には)、生産面や

コスト面も悪くない、対象が限定的すぎるといってもマジェルカで売るなら

の話で、いないわけでは無い。

というワケで他での販路営業を一緒に考えて動きましょうという話に。

手伝うにせよ、そこを実際に自分たちで動いてみる事で見えてくる事が色々

あります。

それは問題であったり、逆に可能性であったり。

やっぱり諦めないで良かった!と思えたり、逆に諦めざるをえなかったり・・・

この訪問時、色々とお話をする中で、ウチと関わる様になって、スタッフ、メンバー

共に色々と変わったと言って下さいました。

工賃は上がったものの、そこにはまだまだこれから課題が山積なのはお互い共通

の認識。

ですが、工賃を上げるにしても、それ以前の問題が多々あった部分が変わったと

いう事だそうです。

そもそも今回のこの製品、私から提案したワケではないのに自分達で企画し逆提案。

だからこそでしょうが、結果もきちんと見てみたいという事で新たな販路開拓にも

取り組みたいと。

足りない部分を外から補うけれども結果を生み出すのはあくまでも自分たち。

結果を出す事を相手に頼って

「売ってほしい」とか「何を作ればいいか教えてほしい」

また、そういう方々に限ってそのあとには「タダで」というのがつくのが常ですが

その意識の差は歴然ですし、その意識に伴う行動、行動による結果も歴然であるはず。

またまた話が固く重くなってしまいましたが「カフェスリーブ」どうですか?

カフェをやっている施設さん、団体さんも全国たくさんあるし、その中でテイクアウト

をやっているショップさんもあると思います。

そんなショップで周辺商品として販売してもこの素敵な商品ならお店のイメージアップ

や売り上げアップにも貢献できるかもしれません。

また、パーティー向けにケータリングなどやっている場合など、販売商品としてでは

なくても、ドリンクにセットして貸し出したりすれば喜ばれるのではないかと思うのですが。

(ちなみに焼印でオリジナルロゴ入れなども可能!)

ご興味ある方は是非!

さて、カフェの話が出たので今日はもういっちょお付き合い下さい。

先日、ベーカリーカフェを運営しているある施設の施設長と話す機会がありました。

その店には普通に客として一度だけ行ったことがありました。

その時に感じた印象は、ぶっちゃけ「愛想無いなぁ…」

まだ福祉施設と関わる仕事を始めて間も無い頃で、色々な現場を見てみたいと思って行った

先の一つでもありました。

その後同じように福祉施設が運営する同様のスタイルのショップを幾つか見てきましたが、

働くメンバーも、フォローするスタッフも素敵なイイ感じの店も多いなか、あらためて先の

店はぶっちゃけイイ感じではなかったなと回想してしまいました。

つい施設長さんにぶっちゃけ言ってしまいました。

「そのお店、私お邪魔した事があります!」

そして若干小声で

「店員さんの応対があまり良くなかったですが・・・」

すると施設長さん

「私の息子なんです(笑)」

「!!!」

笑えない私

そしてそっと

「息子さんも施設の利用者さんなのですか?」

差別と思われる方もいるのかもしれませんが、障害ある方には人とのコミュニケーション能力

に問題を抱えている方もいます。

ただ、適材適所といえばいいのか、そういった方にはそういった方の出来る事、得意な分野、

またそれを引き出す環境というのがありますから、それ自体が問題ではなく、出来ない分野

でそれをやりなさいというのが問題かと思うのですが、こちらの施設ではなにか考えがあって

そういうコミュニケーションが不得意な障害ある方をあえてショップで接客させているのかな・・・

と思った次第で素直に聞いてしまいました。

返事は

「いいえ、数年前まで企業で働いていました。」

そして

「無愛想ですけど障害者には優しい子なんですよ~。」と

私は大人なので

「知るかっ!」

とか

「それはいいけどショップの雇われ店長としてはダメでしょ。」

とは言いません。

ずるい大人なので苦笑にとどめておきました。

また施設長

「でも給料が安くてやってられないって言うんですよ(笑)」

ここでは私は苦笑も出ずフリーズしてしまいました。

「逆に利用料払って、月数千円の工賃だけの利用者の立場になってみろ!!」(心の声)

障害あってもよっぽど素敵な接客をする方もいます。

彼には高給でないにしろ施設職員として給与が払われています。

しかもその原資は公費。

最低賃金も手に出来ずに施設利用料を払ってその施設に通っている施設の利用者と、

ショップ店長としてすべき役割は果たせていないけれど、施設スタッフとして安定

した給与を得ている彼とは何が違うのでしょう。

障害者手帳を持っているか持っていないかでしょうか?

そうではないでしょう。

施設運営者の息子かそうでないかで変わるの?

私物化?

社会の制度によって存続させられている存在であるなら社会に対して還元するべき

存在だと私は思うのですが・・・

色々考えます。

禿げが出来ないように気を付けます。。。

 

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