いくつになっても・・・
ここ数日、ぐっと寒くなってきましたね・・・早くも師走の足音が。
マジェルカにもクリスマスフェアの限定商品が続々到着中!
来週水曜日からのフェアに向け、スタッフ一同、ハイピッチで準備中です。
表向きにはミドルエイジのスタッフMですが、
やっぱりこの時期クリスマスモチーフの商品を手に取ると、
ワクワクした感情が込み上げてきます・・・
どこにいるかもわからぬサンタクロースに想いを馳せ、
クリスマス当日朝、彼から届いた枕元のプレゼントを探すドキドキ感・・・
かじかむ手で転がし作った雪だるまに、目をつけた時の嬉しさ・・・
いくつになっても、あの幼い頃の感情が蘇ってくるんですね。
皆様にもゆっくりと店内のクリスマス限定商品
(・・しかも、どれも丁寧に作られた一点ものです!)を眺めながら、
幼い頃の自分と対面して頂ければ嬉しいです★
ところで
先日読んだ本がとても面白かったので、是非紹介させて下さい。
西国分寺で”クルミドコーヒー”というカフェを経営されている影山智明氏著
「ゆっくり、いそげ --カフェからはじめる人を手段化しない経済」
東大を卒業され、米系の大手コンサルティング会社やベンチャーキャピタルを経て、西国分寺にカフェをオープンされた影山氏。
本の内容は、彼が考える経済論です。
その内容が、私が長い間、ぼんやりと考えていたことと多々重なり、
激しく共感してしまったM.
影山氏はこう説明します。
「経済」とは元々、中国の古典に登場する言葉で「経世済民(=世をおさめ、民をすくう)」の意であるとされる。
言葉としては、政治や生活を含めて「社会をつくる」というニュアンスすらそこには感じられる。
それがいつからか「ビジネス」という言葉に置き換えられていった。
(中略)「経済」は「ビジネス」という語を経由して、気が付けば「お金儲け」の意で使われるようにさえなってきた。
そして、こう指摘します。
ビジネスが売上・利益の成長を唯一の目的としてしまいがちで、人や人間関係がその手段と化してしまう事、人を利用価値でしか判断しなくなってしまう事、
さらにはお金が唯一の価値であるかのように経済・社会がまわることで、ときに景観が壊され、コミュニティは衰退し、文化は消費される対象となるなど 金銭換算しにくい価値が世の中から失われていく
故に、「利益」の定義を変える必要があると影山氏は主張します。
ビジネスの世界において「利益」とは「お金」であるとされるが、世の中で「大切なもの」という観点で言えば、それはお金だけではないはずだと。
また、「利益はだれにとっての利益なのか?」ということも問い直す必要があると。
実は最近マジェルカでも、オーナーとスタッフWと議論したのが、
”マジェルカのステークホルダー(利害関係者)”と”各ステークホルダーにマジェルカが提供できる利益は何か”というテーマ。
マジェルカでは、今後こうした内容を、沢山の方に伝えられるような形にすることを検討中です。
もう一つ、Mが強く共感した箇所がこちら。
あらゆる仕事の正体は「時間」であると思う。
それも機械が働いた時間ではなく、人が働いた時間。
そして、仕事に触れた人は、直感的にその仕事に向けて費やされた時間の大きさを感じ取るセンサーを持っているのではないかと思う。
そしてその費やされた時間の大きさと、そこから生じる「快」の感覚は一定の相関性をもっているのではないか。
マジェルカの商品の魅力も、障害を持つ作家さんや彼らをサポートするスタッフの方々が、商品に費やした「時間」「エネルギー」によるものだと思うのです。
そして、マジェルカが店舗を構え、商品のPOPをつけたり、インスタで紹介したり、ディスプレイを工夫したり、商品の背景を勉強して丁寧にお客様にお伝えしたりと、
スタッフが「時間」と「エネルギー」を注ぎ続けることが、
マジェルカの商品の魅力を更に高め、お客様に「快」を感じて頂くことに繋がるのではないかと。
いくつになっても、日々是勉強だな・・・と感じる今日この頃です。
「いつか行こう!」と思いながら行けずにいた”クルミドコーヒー”
現在催事をさせて頂いている”神保町いちのいちミーツ国分寺店”さんに行く途中に寄ってみようかな。。。(*‘∀‘)
ちなみに、 ”神保町いちのいち”さんでの催事は今月30日までです★