「この方がいるから、この商品がある!」 by工房まる
出発の直前までキャンセルすべきか藤本と悩んだ今回の福岡出張。
「やりましょう!」
最後はツアー先の工房maru池永さんに背中を押していただいいての福岡入りでした。
重度の障害のあるかたも通われる「生活介護」の施設でもあるmaruさん。
利用者さんの人数も調整されているなか私たちを受け入れてくださるご判断をいただき、吉田施設長をはじめ、皆さまには感謝の言葉しかありません・・
(なお、藤本・私イトウ共に2回のワクチン接種は終えていたのですが、念のための抗体検査もさせていただきました。_(._.)_)
でも、行かせてもらえて本当によかった✨✨✨
30名の参加者と一緒に訪問したmaruさんには、“素敵な製品がどう生まれるか”というヒントが溢れていました!
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“何を作ればいいか”という悩みを抱える作業所ってとても多いのではないでしょうか?
「この方に、もっと、できることないかな」・・・・そこからスタートするのがmaruさんの商品開発。
利用者さん一人一人ができることを時間をかけて探し、プロセスを構築し、唯一無二の商品を開発します。
池永さんの言葉を借りれば、「この方がいるから、この商品がある」!
例えば陶芸工房では・・・・・
松本さんは、木製のボールを片手でころころ転がすことで、とても薄く平たいお皿を作ります・・
中村さんはゆっくりゆっくり、一本の指に力をこめ、器を作ります・・
「指で押すことで、あたたかみをだしています!」(by 中村さん)
確かに!一見不格好だけど、これ以上に手仕事を感じられるお茶碗ってないかもしれません。
「ぼこぼことした指の跡が、お茶碗をもつ手に馴染むんですよ」 と説明してくれる池永さん。
皆さんから、時間をかけて丁寧に作り上げた商品への愛着がびしびし伝わってきます・・・
そして松本さんの後ろで楽しそうに新聞を丸める足立さんは、丸めた新聞を粘土に閉じ込めて 「おとだま」という土鈴にしています。
(「おとだま」については以前の工藤のブログを是非お読みください!→https://www.majerca.com/blog/2019/12/27/6810/)
これも、「足立さんが新聞を丸めるのが好きだから」できた商品。
足立さんはおしゃべり好きな方なので、ワークショップも行ってるそうです。
一方、木工エリアでは・・・・・
マジェルカでも人気の“まる時計”のやすり掛け担当の板谷さんが、一押し商品「ビリリー」を紹介してくれました!
”破った紙の形”を木でかたどったこのブローチも、板谷さんができることを探す中で生み出されたそう。
「彼は“ヤスリ掛け職人”でもあるんですが、紙を破る事もできる。であれば、それを作業や商品にできないかと考えたんです」
そう説明する池永さん。
そして、こんなお話をしてくれました。
「破った紙の形ってどれも同じようなんですが・・よく見ると個性があるんです。
目をつけると一つ一つがいい商品になる。
それって、障がいのある方々の状況にも似てるのではないかと・・・
実はそれが裏テーマだったりするんです・・・」
一つ一つのmaruの商品には、大切なメッセージが込められているのかもしれません。
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池永さんがメンバーさんにつっこみをいれたり、逆にからかわれたり・・
自然な笑いが溢れるアットホームなmaruさんの工房を、是非こちらのアーカイブから覗いてみませんか?https://www.youtube.com/watch?v=RNMHpuMNQX8
そして、よろしければ是非 オンラインショップにて、丁寧に作られた商品をお買い求めください!!
1人1人の個性とじっくり向き合い生み出されたmaruさんの商品は、まるで作り手の「分身」のように、どれもあたたかです♪
☆マジェルカのオンラインショップ(工房まる編)はこちら!!!☆
ツアー後に訪問させていただいた”多賀のアトリエ”については、また別のブログで(^^)/
以上、イトウでした!